結論
家づくりで最も取り返しがつかないのは「契約の瞬間」です。
契約後は立場が一気に変わり、要望は“変更=追加費用”になります。
だからこそ、契約前に
「何を確認するか」だけでなく「どう動くか」まで決めておくことが重要です。
この記事では、後悔を避けるために
契約前に必ずやるべき7項目と具体的な行動をまとめました。
なぜ「契約前」が一番重要なのか
契約後は、次のように立場が変わります。
- 交渉 → 調整
- 要望 → 変更(追加費用)
- 検討 → 決定事項
つまり、
契約前が施主にとって一番強いタイミングです。
ここで曖昧にしたことは、後からほぼ不利に働きます。
① 見積書と契約金額は完全に一致しているか
確認ポイント
- 見積書の総額と契約書の請負金額が同じか
- 「一式」「別途」「概算」の項目が残っていないか
- 後から増える可能性のある費用は何か
契約前にやること
- 契約金額と同じ総額の“最新版見積書”を出してもらう
- 「別途」「概算」の項目に金額目安を書き込んでもらう
- 口頭説明ではなく、見積書に反映された形で確認する
使える一言
「この見積の内容そのままで、契約金額になる形に整理してもらえますか?」
② 標準仕様の範囲が明確か
確認ポイント
- 標準仕様書が書面であるか
- 型番・グレードまで特定されているか
- どこからがオプションか明確か
特に
キッチン・浴室・トイレ・窓・断熱仕様は要注意です。
契約前にやること
- 標準仕様書を紙かPDFでもらう
- 型番をカタログで確認し、「これが標準ですね?」と一つずつチェック
- 不明な部分はその場で書き込んでもらう
使える一言
「標準で入る型番を、一覧でいただけますか?」
③ 追加費用が発生する条件
よくある追加要因
- 地盤改良
- 給排水引き込み
- 外構工事
- 電気・照明の増設
- 造作・設計変更
契約前にやること
- 想定される追加項目をすべてリストアップしてもらう
- それぞれに
・発生条件
・金額目安
をセットで聞く - 未確定項目は“最悪ケースの上限”を決めておく
使える一言
「追加になりそうなものを、最悪ケースで一度全部出してもらえますか?」
④ 工期と遅延時の扱い
確認ポイント
- 着工予定日と完成予定日はいつか
- 遅れた場合の扱いはどうなるか
契約前にやること
- 契約書に日付が明記されているか確認
- 遅延時の補償や対応を書面で確認
使える一言
「もし完成が遅れた場合、契約上はどういう扱いになりますか?」
⑤ 保証内容とアフターサービス
確認ポイント
- 構造保証・防水保証の年数
- 設備保証の範囲
- 定期点検の内容
- 無償と有償の線引き
契約前にやること
- 保証書や約款を事前にもらって読む
- 無償・有償の境目をチェック
- 口約束ではなく書面で残す
使える一言
「保証内容、事前に書面で一度見せてもらえますか?」
⑥ 変更できる期限とルール
確認ポイント
- いつまで無償で変更できるか
- それ以降はどうなるか
契約前にやること
- 無償変更できる期限を“日付”で確認
- それ以降の変更ルールも整理
- 自分でメモして残す
使える一言
「どの日付までなら、追加費用なしで変更できますか?」
⑦ 解約条件と違約金
確認ポイント
- どの段階まで解約できるか
- 違約金はいくらか
- 何が精算対象になるか
契約前にやること
- 契約書の該当条文をその場で確認
- 不明な場合は具体例で金額を聞く
使える一言
「仮に今解約したら、いくらかかる想定になりますか?」
契約前にやってはいけないこと
- 急かされて決める
- 曖昧なままサインする
- 「たぶん大丈夫」で進める
- 家族と十分に共有しない
- 書面を読まずに信じる
迷いがある=まだ契約のタイミングではありません。
契約前に実際にやることリスト
契約前に、次の行動をすべて終えてからサインするのがおすすめです。
・最新版の見積書をもらう
・標準仕様書を紙かPDFで確認
・追加費用の想定リストを作る
・工期と遅延時の扱いを確認
・保証書の内容を読む
・変更期限の日付をメモする
・解約条件の条文を確認
この7つを書面で確認できていれば、
契約後のトラブルリスクは大きく下げられます。
まとめ
・契約前が施主にとって最も重要なタイミング
・確認だけでなく「どう動くか」まで決める
・曖昧な点はすべて書面で整理
・迷いがあるなら、まだ契約しない
契約はゴールではなくスタートラインです。
ここを冷静に越えられるかどうかで、
家づくりの難易度は大きく変わります。

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